おいしいフランス料理を食べに行っても、楽しい映画を観ていても、目薬を忘れてしまったら、目の乾きばかりが気になって料理も映画も楽しめません。
家でも、目薬がなくなると大騒ぎです。
眼科医である私でさえ目薬のなくなることがあるのですから、みなさんはもっと不自由しているのかもしれませんね。
防腐剤抜きの目薬でも、封を開けなければ数年はもちますので、目薬がなくならないように多めに保管しておくことが重要です。
そして、どこに行くにも必ず持っていくようにしてください。
夜寝る前は、とくに目薬を数回にわたってさします。
一日の間に目のなかに入ったごみやほこりを洗い流す必要があるのです。
ドライアイでなければいつも自然に洗い流されているのですが、ドライアイの人は強制的に洗い流さなければいけません。
あくびをして涙の出ない人にとってはとくに重要です。
これは私の考えなのですが、あくびをするのは、目に入ったごみやほこりを洗い流すためであると考えられるからです。
「あ−、眠いなあ」とあくびをすると、涙があふれ出てきます。
これは、私たちが寝る前に顔を洗うように、目が涙で表面を洗っているのではないでしょうか。
だから、もしあくびで涙が出るなら、よくあくびをしてから寝るようにしてください。
あくびをしても涙が出ない人は、寝る前に必ず目薬を使うようにしてください。
朝の目覚めでも目薬を使います。
前にもお話ししたように、人は寝ているときには涙を出しません。
寝ている間は誰でもドライアイなのです。
普通の人は、目を覚ました瞬間から涙が出てくるのですが、ドライアイの人ですと、いつまでたってもなかなか目の表面が涙でおおわれません。
そこで目薬が必要になるわけです。
私は、枕元に必ず目薬を用意しておいて、朝目覚めたらすぐに目薬をさすようにしています。
夜中に突然目覚めてトイレに行くようなときにも、ドライアイだと目が開かず危険ですが、このようなときにも、一滴の目薬を使うだけで目はぱちっと開くのです。
細かい仕事、コンピュータ、読書などをするときには、机の上に目薬を出してから始めます。
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